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肌のバリア機能を高めたい人必見!乾燥・肌荒れを防ぐ方法

何を塗っても肌が乾燥したり、どんなに気を付けても肌荒れしたりすることに悩んでいませんか?そんなお悩みは、一刻も早く改善したいですよね。
今回は、専門家の立場からセルフケアでできるおすすめの改善方法を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次
  1. 繰り返し乾燥・肌荒れが起こるのはどうして?
  2. 肌荒れ・乾燥を防ぐ強いバリア機能のためには?大事なのは、ターンオーバーの「質」
  3. まとめ

01
繰り返し乾燥・肌荒れが起こるのはどうして?

肌の「バリア機能」の低下が、繰り返し起こる乾燥や肌荒れの大きな原因の1つ。バリア機能とは、私たちに元々備わっている機能で、花粉や紫外線などの外的刺激をはね返し、肌内部から水分を逃さないためのシールドのようなもの。健康な肌を維持するためにとっっても!重要なものなんです。
このバリア機能には、ターンオーバーと呼ばれる肌の生まれ変わりが大きく関わっていると考えられています。肌の細胞は、基底層で生まれて有棘層、顆粒層の細胞へと育ち、表面の角質層となって垢となり剥がれ落ちます。この一連の流れをターンオーバーといいますが、基底層から細胞が分裂して、分化していく過程でセラミドなどの細胞間脂質をはじめとしたバリア機能を担う成分がつくられ、角層細胞の接着に関与するタンパクや酵素もつくられています。

ターンオーバーの流れを示した肌図

しかし、ターンオーバーが正常に行われずそれらがきちんとつくられない状態になると、バリア機能に必要な成分が不足したりしてバリア機能が低下。水分を保てなくなったり、少しの外的刺激に反応したりする肌になってしまうんです。

バリア機能が壊れている肌図

バリア機能が低下して乾燥したり敏感になったりした場合、しっかり保湿しましょう、敏感肌用のスキンケアを使いましょうというのを聞いたことがあるかもしれません。これらは確かに大事なケアですが、保湿さえしていれば大丈夫だと思って、より本質的なケアに注目していない人が多いのではないでしょうか?
肌の仕組みを考えたら、大げさに言ってしまえばバリア機能のためには「ターンオーバーさえ正常に行われれば肌トラブルなんか起こらない!!」と言ってもいいと思うくらいにはターンオーバーが何より大事だと私は考えています。

では、ターンオーバーがうまくいかなくなる要因にはどんなものがあるのでしょうか?

要因
  • 加齢
  • 体質
  • ストレス
  • 生活習慣の乱れ(睡眠不足・偏った食生活)
  • 花粉や紫外線の影響

このようにいくつかの原因があり、それらが複雑に絡み合っていることも!

02
肌荒れ・乾燥を防ぐ強いバリア機能のためには?大事なのは、ターンオーバーの「質」

では、具体的にどうすればよいのでしょうか?
ターンオーバーという言葉を知っている人は、促進すればいいんでしょ、周期を整えればいいんでしょと思われるかもしれませんね。でもバリア機能の強い肌のために大事にしてほしいのは、ターンオーバーの速さではなく、ターンオーバーの「質」。つまり、ターンオーバーの過程でセラミドの産生などバリアをつくるのに必要なことがきちんと起きていることが重要なんです!
ターンオーバーの質を高める方法を詳しくお話ししていきます。

生活習慣

バリア機能を整えるには、生活習慣を見直すことが大事。まずは十分な睡眠を取りましょう。ただ長く眠ればいいというわけではありません。質の良い睡眠をとることがポイント!朝日を浴びる、就寝時刻の2~3時間前を目安にぬるめの温度で入浴する、アロマの力を借りるといったこともおすすめです。それと同時に、枕の高さや寝室の温度・湿度なども快適なものに整えましょう。
また、ストレスを溜めないことも大事。日頃からストレスを発散できる方法を身につけておきましょう。このほか、規則正しい生活を送り、適度な運動を習慣にするのもおすすめです!

食生活

私たちの身体は、毎日の食事からつくられています。だからこそ、食生活の見直しも大事。バランスのいい食事を摂ることが欠かせませんが、バリア機能を整えるために、ぜひ心掛けて口にしたい栄養素がいくつかあります。

栄養素 役割 含まれる主な食べ物
ビタミンA 皮膚や粘膜を健やかに保つ作用がある。
※過剰摂取には注意。
レバー、うなぎ、のり、にんじん
ビタミンB2 タンパク質や脂質、糖質などの代謝や、細胞の再生に深い関わりがある。 レバー、焼きのり、たまご
ビタミンB6 タンパク質の合成に欠かせない栄養素。 生のししとう、かつお
ビタミンC コラーゲンの生成に必要なビタミンCには、ターンオーバーを正常にする作用があり、バリア機能をサポートする効果が期待できる。
※経口摂取しても体外に外出されやすいので、こまめに摂取することがおすすめ。
アセロラ、ゆず、赤ピーマン
ビタミンE 血行を促進するなどしてターンオーバーが正常に行われるのを促し、バリア機能をサポートする効果が期待できる。 ナッツ類、油脂類
タンパク質 タンパク質は私たちの肌や髪などを構成する成分。不足してしまうと、ターンオーバーが正常に行われなくなってしまいます。 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品
亜鉛 細胞の分裂や再生に深い関わりがある 牡蠣、レバー、赤肉
食物繊維 老廃物を排出を助ける 切り干し大根、ごぼう、きのこ類
  • ビタミン
  • タンパク質
  • 亜鉛
  • 食物繊維

毎日の食事の際に、意識して摂るように心掛けてみてください。

スキンケア

スキンケアでもバリア機能の高い肌のために、ターンオーバーの質を高めることが大事。肌が乾燥するとき、ゆらぎやすいときに保湿するのはもちろん大事なことです。しかし十分に保湿すれば、自ら強いバリアをつくれるのかというとそうではありません。保湿もスキンケアの基本ですが、それは肌に塗っている間保湿効果が期待できるということ。実は保湿はターンオーバーの質を高めたり、バリア機能を強くしたりするためのものではありません。再び乾燥やアレルゲンにさらされると、少しの刺激でトラブルを起こしやすい肌であることに変わりはないのです。

保湿剤ではターンオーバーの質が改善しないことを示す肌図

けれど、ターンオーバーの質が高まり、バリア機能に必要なセラミドなどの成分が自ら十分つくりだせるようになると、肌の乾燥状態が改善します。そして、バリアを担うセラミドが十分つくられるようになれば、外的刺激に負けない健やかな肌を育む効果が期待できるんです。

ターンオーバーの質が高い肌図

化粧品業界では、ターンオーバーを速めることが重視されがちですが、速いばかりでは未熟な細胞が生み出され、肌トラブルにつながることも。本当に大事なのはターンオーバーの質を高め、バリア機能の整ったうるおいを保てる肌をつくること。
このターンオーバーの質を高められる*1成分としては、勇心酒造というメーカーさんが開発した「ライスパワーNo.11」というものが知られています。
この成分はターンオーバーが始まる基底層まで浸透し、ターンオーバーの過程に働きかけて、セラミドなど細胞間脂質の産生量を増やし、バリア機能の整ったうるおいを保てる肌に改善してくれるもの。

ライスパワーNo.11によりバリア機能が整った肌図

私はターンオーバーの質が本当に重要だと思っているので、それができる成分はいろいろ探してきました。これができるライスパワーNo.11は非常に珍しい成分だと思います。
その働きで「ライスパワーNo.11」は、医薬部外品の有効成分として、「皮膚水分保持能の改善」が認められた唯一の成分。一時的な効果ではなく、肌本来が持つ機能*2を改善できるのは、日本でこの「ライスパワーNo.11」だけというのが素晴らしいですよね!

ライスパワーNo.11についてもっと知りたい方へ

こちらのサイトでもライスパワーNo.11について解説されています。

サイトを見てみる

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ちなみにライスパワーNo.11が入ったスキンケアで私が愛用しているのは、この成分を開発した勇心酒造さんのライース®リペアシリーズ。全スキンケア製品に「ライスパワー®No.11」が配合されているんです。

ライースリペアシリーズ

美容液、化粧水、美容液、クリームのステップで使っているんですが、どの製品も肌にスッとなじみ、あと肌がベタベタしないのが好印象!それでいて、手のひらで頬にふれたときにしっとりとしてもっちり感があるんです。
それから、ふと気がついたのが、最近肌の調子がなんとなくいいということ。これまでは、春先の花粉の時期は肌にゆらぎを感じることがあったのですが、今年はそういったことも気にならなかったな、と。肌の調子がいいと、気持ちまで前向きになれますよね!

公式サイトを見る

03
まとめ

繰り返される肌荒れや乾燥をどうにかしたいと思ったとき、十分な睡眠をとることやバランスのとれた食事を心がけることも重要ですが、スキンケアも見直しが必要。とはいっても、たっぷり保湿したり、保湿力が高いものに変えたりすればいいわけではありません。やっぱり私はターンオーバーの質を高めることが何よりも大事だと考えています。ターンオーバーの質が高まると、バリア機能を担うセラミドなどの細胞間脂質が増えて、バリア機能が整いすこやかな肌を育むことができます。ぜひ皆さんも自ら強いバリアをつくるスキンケア、生活習慣にシフトしてみてください。
肌バリアのためのスキンケアとして「ライスパワーNo.11」は、ターンオーバーの質を高められる*1成分。この「ライスパワーNo.11」をスキンケアに取り入れることも、肌荒れ対策のひとつの手です。「ライスパワーNo.11」が配合されている勇心酒造さんのライースリペアをラインで私も使ってみましたが、好印象でした。ターンオーバーの質を高めるようなスキンケアへと見直したいなら、選択肢のひとつとして試してみるといいかもしれません。

*1 セラミドなどの細胞間脂質の産生を増やし皮膚水分保持能を改善すること
*2 皮膚水分保持能のこと